きたる2022年11月6日。
ついに創価大学が悲願の全日本大学駅伝初出場を叶えます。
「今年こそは、今年こそは。」と言われ続けること、千代に八千代に。
確実に実力がついてきていたものの何故か跳ね返され続け、さざれ石の巌となりてコケのむすまで。
今までの予選敗退の歴史を振り返ると、スタート前にも関わらず目頭が熱くなります。
さて、今回は創価大学が初出場する全日本大学駅伝をより楽しめるよう、区間オーダーや見どころ、過去大会の記録や概要をまとめました。
創価大学のみの特別仕様となっております。
観戦のしおりとなれば幸いです。
全日本大学駅伝は、出雲駅伝・箱根駅伝とともに学生三大駅伝と呼ばれています。
名古屋・熱田神宮-三重・伊勢神宮8区間の106.8kmで競います。
シード校や全国8地区の選考会を勝ち抜いてきた代表25校と、オープン参加の日本学連選抜、東海学連選抜の計27チームが出場。
大学駅伝日本一が決定します。
創価大学
1区(9.5㎞)
横山魁哉4(島田)28分58秒62
2区(11.1㎞)
葛西潤4 (関西創価)28分21秒72
3区(11.9㎞)
吉田凌2 (学法石川)28分41秒28
4区(11.8㎞)
石丸惇那1(出水中央)29分53秒02
5区(12.4㎞)
嶋津雄大4(若葉総合)28分14秒23
6区(12.8㎞)
石井大揮3(倉敷)29分15秒38
→ 新家裕太郎選手(当日変更)
7区(17.6㎞)
フィリップムルワ4(キテタボーイズ)27分35秒29
8区(19.7㎞)
志村健太3(関西創価)29分10秒63
→ 山森龍暁選手(当日変更)
補員
新家裕太郎4(大阪)28分45秒93
本田晃士郎4(関西創価)29分19秒42
山森龍暁3 (鯖江)28分56秒78
リーキー カミナ2(チョメ)28分14秒54
山下蓮1 (鎮西学院)29分38秒59
1区 横山魁哉選手
2区 葛西潤選手
まず1区に抜擢された横山の、創価大学一歩めの伊勢路。
勢い十二分。そして予選会も1組目を3回経験しており、全日本系でスターターのイメージ。まだ若干安定感に欠ける印象はぬぐえないが、仮に横山が外しても葛西がいれば2区終了時点である程度の位置につけている計算がつく。
2区に控える葛西と2人でスターターというイメージで、4年生コンビでチームに流れを引き込みたい。
3区 吉田凌選手
そこからは若手2人。
吉田君は1年生の時から箱根にも出走している実力者。若干不調(?)な印象があるが、先日のハーフでは復調を見せているので、箱根に向けていい波に乗って欲しいところ。
4区 石丸惇那選手
もう来年あたり卒業してもいいんじゃないかと思うくらいの実力&肝が据わっているルーキー石丸君。未来のエースとなるべく他校の選手をねじ伏せる走りを期待したいところだが、とりあえず初めての伊勢路を元気いっぱい駆け抜けてくれればって感じ。
5区 嶋津雄大選手
主人公嶋津をここに置いた榎木監督の采配の深み。
その深みに追いつけていない築舘ですが、何となく「嶋津に頼るなよ」というメッセージだと勝手に受け取った次第であります。
ただ勝負は勝負。仮にレースが崩れてきていても、後半の1区という形でゲームチェンジ・強制的に軌道修正できる嶋津の実力を踏まえた采配とも取れる。
6区 石井大揮選手 → 新家裕太郎選手(当日変更)
石井君は出雲で区間上位で走った実績を引っ提げての全日本。
そして倉敷、強豪校出身だから何も心配いらないだろう。箱根に向けてさらに勢いと自信を深めて欲しい。
7区 フィリップ・ムルア選手
最長区間を前に前にして各校がエースを投入してくる区間。フィリップここかぁという感じ。
レース後の区間賞インタビューで「キョウノレースワ、トテモヨカッタ。」って言っている姿を期待したい。出来れば「キュンデス。」もやってくれるとなお良し。
8区 志村健太選手 → 山森龍暁選手(当日変更)
一番のサプライズが、志村君の最長区間アンカー配置。
築舘一番の推しの松田爽汰選手が一目置くほどの選手なのだから、恐らくそういうことなのだろう(どういうこと)。
情報が少ないが、とりあえずチーム内で【志村学】なるものが存在していることは確か。
志村学お手並み拝見と行きましょうか(違う)。
ざっとこんな感じ。
当日のメンバー変更もあり得るので注視していきたいところではあります。
ここからは、過去の大会を振り返ります。
こうして改めて振り返ると、予選会からの出場枠が毎年増減していて難易度がかなり高いこと。
コロナの感染拡大によって書類選考による選出となった年もあったりと、本当にクセのある大会だと感じます。
創価大学も毎年毎年跳ね返され続け、また途中棄権による敗退もあったりと、伊勢の神様に嫌われているのかなあと思うほどでした。
そんな過去の実績を、一気に振り返りましょう。
懐かしい名前もたくさん出てきますよ。
第54回 (2022年) 7枠 | 《総合3位》3:58:09:99 |
---|---|
第53回 (2021年) 7枠 | 《総合14位》4:00:19:55 |
第52回 (2020年) 7枠 | 《総合9位》3:53:35:77 |
第51回 (2019年) 5枠 | 《総合12位》 4:03:32:57 |
第50回 (2018年) 8枠 | 《総合13位》4:10:41:19 |
第49回 (2017年) 9枠 | 《総合11位》3:59:18:38 |
第48回 (2016年) 9枠 | 《順位無し》途中棄権 |
1組
5着 横山 魁哉4 29:50:51
27着 志村 健太3 30:55:97
2組
7着 石丸 惇那1 29:53:02
24着 吉田 凌2 30:24:01
3組
3着 桑田 大輔3 29:45:45
10着 野沢 悠真1 29:52:96
4組
1着 フィリップ・ムルア4 28:21:68
12着 嶋津 雄大4 29:06:39
1組
3着 濱野 将基3 29:38:02
24着 横山 魁哉3 30:12:70
2組
26着 山森 龍暁2 30:43:91
30着 村田 海晟3 30:48:49
3組
30着 三上 雄太4 29:51:32
40着 新家裕太郎3 31:41:90
4組
2着 フィリップ・ムルワ3 27:53:39
24着 嶋津 雄大4 29:29:82
!新型コロナウイルスの感染拡大で選考競技会は中止!
10000mの公認タイム8人の合計タイムによる選出
(2019.1.1~2019.12.31の期間内)
🌟公認自己ベスト順位
フィリップ ムルワ2 28:38:32
原富 慶季4 28:49:57
右田 綺羅4 28:52:61
福田 悠一4 29:12:34
中武 泰希3 29:26:21
小野寺勇樹3 29:27:14
葛西 潤2 29:32:68
石津 佳晃4 29:36:90
そんなことあるのかというような、まさかの書類選考による出場校の選出。
前年秋に堂々の28分台の記録を出した原富・右田、実力者福田を筆頭に、4年生中心の強力なメンツが揃ったものの出場枠には約8秒及ばず、悲願の初出場には届かなかった。
タラレバ話をするならば、それまでの勢いから考えても予選突破は堅かったかと。
この世代が後に、箱根で準優勝を飾ることからも。
1組
27着 横山 魁哉1 30:48:71
28着 米満 怜4 30:55:49
2組
28着 三上 雄太2 31:04:78
31着 甲斐 治輝1 31:15:49
3組
15着 葛西 潤1 29:46:43
33着 鈴木 大海3 31:04:49
4組
4着 ムソニ・ムイル4 28:15:68
32着 福田 悠一3 30:21:50
榎木監督就任1年目。
貧血で調子を落していた米満を1区に回す区間オーダー。
前半こそダントツの先頭を走るものの、後半崩れて28位。
その後もエースの崩れを立て直せるほどのチーム力はなく、予選突破はならず。
しかし今考えてみれば、この年に1組目でデビューした横山がその後も1組目要員として出走し、今年に関してはチームを勝利に導く好スタートを切ってくれた。
今回の全日本大学駅伝でも1区にエントリーされ、横山の一歩目が創価大学の全日本大学駅伝の一歩目となる。
三大駅伝でスターターを任されるほどの主力に成長した横山の快進撃は、もしかしたらここが起源なのかもしれない。
1組
29着 石津 佳晃2 31:40:72
36着 右田 綺羅2 32:09:96
2組
32着 福田 悠一2 31:52:05
33着 棚橋 建太4 31:53:08
3組
33着 棚橋 建太4 31:53:08
11着 鈴木 大海2 30:56:33
4組
8着 ムソニ・ムイル3 29:40:47
33着 作田 将希4 31:32:69
1組
12着 作田 将希3 29:53:65
29着 玉利 健志4 30:36:12
2組
18着 上田 結也2 30:25:48
26着 三澤 匠4 30:32:00
3組
21着 米満 怜2 29:37:37
34着 蟹沢 淳平4 30:09:67
4組
2着 ムソニ・ムイル2 28:28:08
2着 9大山 憲明4 29:36:01
1組
20着 三井 貴久1 31:11:45
37着 築舘 陽介1 32:08:73
2組
7着 二宗 広大2 31:06:34
15着 三澤 匠3 31:10:17
3組
1着 大山 憲明3 30:15:29
19着 作田 将希2 30:33:53
4組
11着 セルナルド祐慈4 29:39:32
DNF ムソニ・ムイル1 棄権
築舘が唯一出走した全日本予選会。
ちなみにこのレースは個人的には大撃沈。苦い思い出である。
しかしその後、2組目の二宗さん・三沢さんコンビが着実な追い上げをみせると、3組目の大山さんの組トップの大爆走で、全日本大学駅伝初出場に王手をかけた。
最終組はキャプテン・セルさんと、留学生ムイルの最強コンビ。
誰もが予選会突破は100%だと思っていた矢先、ムイルがレース中にトラック内側の芝生へ倒れた。ムイルは動かない。どんどん後続の選手に抜かれていく。
慣れない日本での生活。思っていた以上にムイルにストレスを与えていたのである。
『最後の最後まで気を緩めない。』
この時の出来事が、創価大学駅伝部の教訓の一つとして今も大切にされている。
こうして振り返ってみると、1年生の時は1~2組目だった選手が、学年が上がるにつれて後半の組にまわって主力としての成長を見せていたりして、とても感慨深い。
榎木監督のInstagramの投稿によると、試合前の調整は全日本女子大学駅伝で優勝した名城大学さんのグランドを借りて実施したとのことで準備も万端。
目標順位は3位とのこと。
ずっとずっと負け続けて、溜まりに溜まった全日本大学駅伝への想いをぶつけて欲しい。
スタートは明日の朝、8時05分(早い🥱)。
ちなみに箱根のスタートは朝8時なので、応援する側も今からしっかり箱根を見据えていきましょう✊
『初出場おめでとう!』という言葉に違和感を感じるほど、もっともっと高い場所を目指している創価大学駅伝部に、全力で声援を送りたい。
今日もつきだて家に遊びに来てくださり、ありがとうございました。
記事担当:陽介
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築館くん。後輩たちの力走。良かった素晴らしかったですね!大切なもの。確実に受け継がれていますね!
いやもう本当に、終始わくわくさせて貰いました。
今までの苦しい歴史を全て吹き飛ばす走り、素晴らしいかったです。
全日本駅伝ロスになりかけていますが、まだ箱根駅伝があるので何だかホッとしています。