こんにちは、陽介です。
『創価大学の心配事』と題して母校への個人的な不安事をシリーズ展開しています。
長くなってきてそろそろ飽きてきた頃でしょうか。
先に言っておきますが、残念ながら今回でも終わりません。
次回を最終回にするつもりですので、もう少しお付き合い願います🥰
創価大駅伝部も強豪の仲間入りをすべく、そして榎木監督に頼らないチーム作りに関する築舘の自論。
いまどこまで進んだかというと…
◆指導者 →OK
◆仕組み・環境
仕組み →OK
環境 →半分…
◆ネームバリュー
(大学ブランド)
そうそう、環境についての途中までで止まっていましたね。
そして更に環境も3要素に分解して…
・地理的環境⛰️ →OK
・設備的環境🛠️ →今回!
・待遇的環境⛽
ってところでした。
ということで、今回は設備的環境についてです。
設備的環境に関しては詳しい定義付け・説明はいらないかと思います。
おそらく皆さんのご想像どおり、トレーニングマシンや寮の設備などの諸々のことを差します。
そしてこの設備的環境には、大きく2つの役割・機能があると考えます。
(こうやって分けるから長くなるのだ)
①選手育成の触媒機能
②実績・成果の保存機能
なんか難しいこと言ってカッコつけている築舘ですが、後ほどそれぞれ説明していきます。
ちょっとその前に、一度これまでの内容をグラフを用いて整理しておきたいと思います。
学生スポーツは4年間という限られた時間のなかで、求められる競技レベルまで到達しなければなりません。
そこに到達するために、選手は日々トレーニングを積み、指導者側も試行錯誤しスキルを磨いているわけです。
そこでまず、第一話で述べた指導者の重要性に関してのグラフを作ってみました。
縦軸に選手の競技力、横軸に時間(学年)をとった、4年間の選手の成長グラフです。
なんか経済学部生っぽいでしょ?
もちろん選手の成長がグラフのように綺麗な右肩上がりの直線を描くほど甘くはありませんが、選手は4年間という限られた時間の中で、箱根駅伝レベルまで到達しなければならないというのがイメージしやすくなったのではないでしょうか?
細い灰色の線が、選手自身の努力による成長。
赤い太線が、指導者の影響で競技力が引き上げられた状態です。
選手の成長速度は、一次関数(y=ax)のグラフで言うところの『傾き(a)』にあたります。
創価大駅伝部の躍進は榎木監督の手腕による影響が大きかった、というのもこのグラフにあてはまります。
指導力によるタテ軸方向の働きが『傾き』に影響を与え、箱根レベルまで到達した。
これが指導力の影響です。
お待たせしました。
やっと今回の本題です(笑)
まずは『触媒』ってなに?
教えて!Googleせんせぇーぃ!
触媒【ショクバイ】🔇
だそうです。
触媒自身は変化しないのに反応速度は促進させるって、なんだかチートというか物理法則を無視しているようで不思議ですよね。
前章の指導者が与える影響に対して、設備的環境が与える影響を表したのが下のグラフです。
ちょっと難しくなってきました。
先ほどと同じような傾きのグラフですが、そこに至るプロセスちょっと違います。
・
少し話が変わりますが、今年の6月に創価大駅伝部の寮が新設され、“日本一の寮”が誕生しました。
引用:月陸online
いいなあ、羨ましい…。
寮のおふろが炭酸泉になったり、最先端のトレーニング器具が導入されたり。
設備的環境が整うと、何がどう変化するのか。
もちろん選手たちがモチベーションアゲアゲのハイテンションで毎日を過ごせることは間違いないのですが、一番のポイントは質向上・効率化による強化や回復にかかる時間の短縮ではないかと思います。
例えば、今まで1年かけて行っていたトレーニングが、最新器具を導入したら半年で同様の成果を得られるようになったとか、
今まで回復に1週間かかっていた故障や疲労が、お風呂や治療設備の改善によって3日で回復できるようになったとか。
極端な話ではありますが、こんな風に全行程にかかる時間が半分で済むようになったとしたら、今まで4年生でやっと出せていたような成果を、半分の2年生の時点で出せるようになるわけです。
ここでもう一度、グラフを確認しましょう。
4年生でやっと出せていたような成果を、半分の2年生の時点で出せる。
そうなれば、残りの期間でもっともっと高みを目指すことが出来るというわけです。
実際は強化や回復が半分の期間で済むなんてことはないですし、もっと色々な要素が複雑に絡み合って成長していくわけですが、4年間という限りある時間での成果が求められるからこそ、少しでも早送りできるところは早送りしていく。先取りしていく。巻いていく。
急ぐのではなく、設備という触媒を活用して、成長スピードを上げていくのです。
競技力を高めたいというタテ軸への意識が強すぎるとオーバーワークになりかねないので、意外とヨコ軸の意識・成長サイクルを巻いていく意識が、学生の競技力向上のポイントなんじゃないかなぁなんて思っている築舘です。
設備的環境をフル活用して、強化から回復までの1サイクルにかかる時間をできるだけ短くしていく。そうすることで自然と傾き(a)=成長速度が変化していくのですから。
加えてイギリスにはこんなことわざがあるそうです。
「You can take a horse to the water, but you can’t make him drink.」
《訳》
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。
学校側や指導陣がいくら設備的環境を整えても、結局それを活用するのは選手自身だということは言うまでもありません。
1つ目のグラフが指導陣ができるチームへの貢献だとするのであれば、2つ目のグラフは選手ができるチームへの貢献ということです。
今回はもうここで終わりにしようかとも思いましたが、築舘も巻けるところは巻いていきます(笑)
設備的環境の2つ目の役割『実績・成果の保存機能』について。
ここまで強豪になるための様々な要素を上げてきましたが、設備というのは唯一の物理的資産です。
そしてこの物理的という点が大きなポイントです。
お金持ちが資産の一部を金(ゴールド)で持つ、という話をよく聞きます。
これは金じたいに価値があり、通貨や証券等の信用資産に比べて下落リスクが少ないからであります。
駅伝部における設備的環境の整備は、これと似ています。
指導法・ノウハウは強豪に必要なものだけれど形のないものであり、いくらマニュアル化したとしても、少なからず人に依存する面がどうしても出てきてしまいます。
だから指導者が交代したら、その価値も指導者と一緒に移動してチームから失われたり、失われるとまではいかなくても欠損リスクがあるわけです。
ただ、設備に関しては指導陣が交代しても形を変えずに残り続けます。
今回の新寮がまさに分かりやすい良い例。
駅伝部の活躍により、寮新築の話が進み現実となりました。
駅伝部の実績という見えない価値が、物理的に価値がある資産に変換されたわけです。
ストックされたという表現も良いかも知れません。
そしてそのストックされた価値は、たとえ榎木監督が交代になろうが(笑)、チームの停滞期だろうが、形を変えずにそこに残り続けます(老朽化はしますが)。
どんな時でも、一定の価値を選手に提供し続けてくれるというわけです。
これが、設備的環境=実績・成果の保存機能です。
榎木監督がいなくなってしまうことによるチームの停滞を心配してこのシリーズを書きはじめましたが、学校側・榎木監督含む指導陣はすでに“日本一の寮”をはじめ、様々な設備的環境の整備=実績・成果の保存をすすめていたわけです。
脱帽です。
そしてちょっと安心しました。
④にまでなってしまった『創価大学駅伝部の心配ごと』シリーズ、次回で最終回にします。
次回は待遇的環境とネームバリューについて。
話を巻いていくために次回のグラフを先出ししておきます。
予習しておいてください(笑)
この図を見ただけで次につっきーが言いたいことは何か分かった方は、経済学部へ。
ちなみに僕はもともと『経営学部』に入ろうと思っていたのですが、願書で一文字書き間違えて『経済学部』に入りました(おいっ!)。
人生どんな道に進んでも楽しい、ということを経済学部で学びました(違う)。
それでは最終回でお会いしましょう👋
今日もつきだて家に遊びに来てくださり、ありがとうございました。
記事担当:陽介
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こんにちは😃
先日箱根駅伝の応援にはどこがおすすめか?という要望をコメントしたのですが、そんなこと聞かれても困ると思いますので、自分の推しの選手、応援に行きやすいところを考えて、決めることにします。ごめんなさい🙇♀️
寒い日々が続きます。ご自愛ください^_^