こんにちは、陽介です。
前回の続きです。
大躍進中の創価大学駅伝部。
その先のことについて、築舘の心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書き綴っている次第であります(つれづれ草のやつ)。
盛者必衰は世の習い。
それでも常勝軍団として君臨し続けられるかどうか、勢いのある今が意外と重要なんじゃないかなぁなんて思っています。
あくまで個人的に。
強豪校として君臨し続けられている学校の共通点は何なのか?
どうすれば強豪校で居続けられるのか?
築舘なりに考えた、以下の3つのポイント。
◆指導者
◆環境、仕組み
◆ネームバリュー
(大学ブランド)
前回は1つ目の◆指導者の重要性について説きました。
前回の記事はこちら。
出来れば今回で書き切りたいところです。
最後まで…書けたら書きます!
(行けたら行きますの行かないやつ)
仕組み=無形資産
では『◆仕組み・環境』について。
環境と仕組みは、どちらもチームにとっての資産のようなものとイメージしていただければと。
そして僕の中では、
仕組み=無形資産(形のない資産)
環境=有形資産(形のある資産)
のようなイメージです。
ここから先はつっきーのイメージで話が進んでいくので、ちゃんとついてきてくださいね(笑)
強豪校には『仕組み』がある
まず、チームの無形資産である仕組みについて。
これは結果を残す仕組みのことです。
そして結果を残す仕組みとは、別に難しいことではなく、=選手の育成にあたります。
つまり強豪校である条件は、選手が育つ・強くなる仕組みがある、ということです。
もちろん大学へ入学してきたときに、ある程度の実力・ポテンシャルがあるに越したことはないですが、高校レベルのそのままで勝てるほど甘くはありません。
そして強くなる仕組み=練習内容の仕組みとも言えるでしょう。
つまり強豪校の方程式を整理すると、
強豪校
=結果を残す仕組みがある
=選手育成の仕組みがある
=練習の仕組みがある
ということになります。
QED.(証明完了)
ということで、
今日もつきだて家に遊びに来てくださり、ありが…
ここで終われるかいーっ!
終わりません、終わりませんよ。
名門・佐久長聖高校の『仕組み』
頻出している『仕組み』について、自分でも曖昧かつよく分からなくなってきたので、改めて調べてみました。
し‐くみ【仕組(み)】🔇
- 物事の組み立て。構造。機構
- 事をうまく運ぶために工夫された計画。くわだて。
- 芝居・小説などで、内容・配置などの工夫。趣向。
…って感じらしいです。
構造・機構・計画、なるほどなるほど。
ここでちょっと、僕の出身高校・佐久長聖高校の話をさせて下さい。
佐久長聖高校駅伝部(長野)は全国屈指の駅伝名門校で、今年で25年連ぞk…
…この記事を読んでいる方には説明不要ですね。割愛します(笑)
強豪・佐久長聖高校では、1日レベルにまで落とし込まれた年間スケジュールのもと練習が組み立てられています。
型というか骨組みというか、年間レシピのようなものです。
その型をもとに、その年のメンバーや実力・様々な状況を加味して強度を調整したり、日程を入れ替えたりしながら、最大の目標である全国高校駅伝(都大路)に向けて仕上げていくのです。
骨組みを元に、その年ごとに肉付けをしていくイメージ。
だから佐久長聖では3年生ぐらいになると、過去の練習日誌を読み返しながら「次はこういう練習が来るだろうな。」というのがある程度分かってきます。
それだけ緻密に細かく、そして半マニュアル的に組まれているのです。
それの何がいいのか?
例年と比較してどの水準に今自分たちがいるのか、目標に対しての進捗が把握しやすいのです。
優勝するには、どの時点で・どんな練習が消化できていないといけないのか。
毎年同じように回すサイクル・骨組みがあるからこそ、例年と比較して現在の状況はどうなのか。
進んでいるのか遅れているのか、何が足りないのかが分かるのです。
加えて選手自身も、同じようなサイクルの中で過去の自分と比較ができ、どれくらい成長しているのかを感じやすい。
このように佐久長聖高校では、優勝までの進捗管理を1日単位でおこなっているのです。
そりゃ強いわけです。というか、強くなるべくして強くなっているのです。
強豪校・伝統校にはこのような練習の仕組み・型が存在する。
言い方は悪いけれど、膨大な数の卒業生を実験台にした、たくさんの失敗や成功の蓄積からなるレシピが存在する。
その年その年で入れ替わっていく学生たち自体を実験台にしながら、どんな練習をしたらどんな成果が出たのか、長い目線で試行錯誤を繰り返しながらレシピを作り上げていく。
そして更に、上書き修正・アップデートをしていく。
そうやって高いレベルのパフォーマンスを維持・向上させ、強豪校として君臨し続けているのです。
今までの創価大学は…
では、今までの創価大学はというと、年間のスケジューリング・練習が毎年毎年違っていました。
語弊の無いように捕捉すると、練習が毎年違うのが良くないのではなく、何故変えたのか?その根拠が薄い状態でした。
いつ・どこで合宿をするのか程度は決まっていましたが、ポイント練習も割とその時の気分や思い付きに近いような組まれ方。
これでは仮に上手くいったとしてもその理由が分からないし、もちろん失敗した原因だって分からない。
だからパフォーマンスも安定しないし、発展もしていかない。
卒業生たちの成功や失敗、いわゆる実験結果が上手くチームの血肉になっていなかった。
そこが今までの創価大学の甘かったところだと、個人的に思います。
どの時点で・どの練習ができていればどこまで行けるのか。
榎木監督はもう既に、創価大のレシピがある程度出来つつあるように思います。
榎木さんと話をしていると「つっきーたちの時は○○だった練習が、今の学生たちは△△でやるんだよ。」という話がよく登場します。
バロメーターとなる練習を決め、そこで今の自分たちの進捗・出来具合を測っている訳です。
が、今は右肩上がりの成長中。
もっと美味しいもの作れるレシピにすべく、攻めの改良を加えられているところだとも思います。
当たり前のことではありますが、大切なのはその過程をきちんとチームに蓄積すること。
その蓄積をもとに、ある程度年間通した育成マニュアル的なものを形造っていき、微調整・試行錯誤を繰り返しながら創価大の育成マニュアルとして磨いていくこと。
おそらく榎木監督のレシピは、既に完成度が高い。
ただ練習メニューを立てるのは榎木監督かもしれないけれど、榎木さんだけでなく周りの指導陣もそのレシピを立体的に、そして過去の蓄積を元に時間を越えて見ていけるか。
選手たちは4年間という限られた時間軸なので、時間を越えてみることは少々難しい。
だから、変わらない要素である指導陣がレシピを共有し、繋ぎ、磨いていく。
創価大学駅伝部の無形資産(育成マニュアル)を磨き、価値を上げていく意識。
今は『レシピ自体を作っている榎木監督』が、あくまで『レシピをもとに調理する一人でしかない』という状態を目指す。
そうなれば榎木監督頼りのチームでは無くなる。
そして、在籍した学生ひとりひとりの成功も失敗もすべて、長い目で見たチームの血肉となり、きっと創価大学も常連校・伝統校にグッと近づくのではないかと思うのです。
あくまで個人的な考えですし、もう既にそういう体制になっているのかもしれないですけれど🍀
また次回に
今回で書き切るつもりだったのに、全然進んでないじゃん!
◆指導者 →OK
◆仕組み・環境
仕組み=無形資産 →OK
環境=有形資産
◆ネームバリュー
(大学ブランド)
環境・ネームバリューについてはそんなに長くならないと思います。
次回、終わらせられたら終わらせます!
(行けたら行きますの行かないやつ)
今日もつきだて家に遊びに来てくださり、ありがとうございました。
記事担当:陽介