つきだて家

こんにちは、陽介です。

前回の続きになりますが、実はトップ画像が前回と5ヶ所変わっています。
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予選会敗退の時代のことも自分の中できちんと整理して残しておきたいと思いこのシリーズを書いています。

今回は2018年。
僕が3年生の時の話です。

米満の一喝

過信と油断から予選落ちした2年生時。

その後、大山世代が抜けて戦力ダウンが否めないチーム状況。
それに加えて当然突破できると思っていた予選会を突破出来なかった。前々年に鮮やかな勝利を収めていただけに、落差というか、みんなショックが大きかったように思います。
徐々にチームの意識も低下し、治安も悪くなっていました。

実際に築舘も目標を見失っていたこと、加えて大学生活も中盤に差し掛かったことによる中だるみで、競技への意識が一番低下していた時期でもありました。

そんな状態で冬を越え、桜も散り、初夏の時期。
関東インカレ、全日本予選会を迎えます。

結果はどちらも惨敗。
箱根予選会の敗退以降、チームに負けグセがつき始めていました。

そんなダラダラとしたチームに稲妻が走ります。

『お前ら、甘ぇんだよっ！！！』

全日本予選会のレース後、会場での全体ミーティングで同期の米満が吠えたのです。

一瞬でゆるんだ空気がピリつき、引き締まった。
間違いなくあの瞬間から空気が変わりました。

あの時の米満の一喝が無かったら、今の創価大学もまた違う状態だったかも知れません。

それだけ彼の魂の叫びに共鳴した多くのメンバーが目を覚まし、チームの再起動のスイッチが入った瞬間でした。

今思えば、綱渡りのような過去の出来事の積み重ねの中で、いつも米満がチームをあるべき方向へ引き寄せてくれていた。

今の後輩たちがどんなに早いタイムで走ろうが、やっぱり僕の中での創価大学のＮｏ．1のエースは米満なんです。

そんな米満は現在もコニカミノルタで競技を続けています。
…あれ？名取・大山さん・米満…みんなコニカじゃん(笑)

決してコニカミノルタの回し物ではありませんが、一番応援しているチームだということは紛れもない事実であります故。

君塚メソッド

米満の稲妻に打たれた。
当時のコーチ、君塚さんもそのひとりでしょう。

君塚さんは箱根初出場の時から指導に携わっており、創価大学の急成長に一石投じた人物です。

指導者として、ダラダラとしたチーム状態を何とかして変えたいと思ったのでしょう。

自らを背水の陣の如く追い込み、覚悟を決める発言をしました。

君塚さんはもともと講師・教官としても活動しており、自分自身も常に学びながらそれを提供してくれる指導スタイル。

ただあの発言以降、その学びのペースが明らかにペースアップした。ほかの選手たちも気づいていたと思います。
合宿で君塚さんの部屋に入った時にたくさんの書籍とメモがあったことは、今でも強く印象に残っています。

選手が競技力向上を目指すのは当然ですが、指導者自身も学び続ける。
一見当たり前のようで、これができている指導者って意外にも多くないように思います。

選手も指導者側からも、現状を変えようという雰囲気が少しづつ広がり始めました。

仲直りのケーキの話

そして勝負の夏合宿に突入。
僕自身も米満の一喝で気合いが入り、下がっていた意識・調子が完全に戻ってきていました。

そんなある日。
米満、築舘、吉田泰樹(後の主務)の3年生3人が君塚コーチに呼び出されます。

なんか悪いことでもしたっけ？と思いながら部屋に行くと、説教ではなく(笑)こんな話をされました。

…的な感じだった気がします。
ディテールは若干違うかもしれませんが、本筋はそんな感じです。

では、この旦那さんの何がいけなかったと思いますか？

５、
４、
３、
２、
１、
はい！タイムアップでーす。

そう。目的がズレていたのです。

『有名店のケーキを買うこと』が目的となっていて、本来なら一番の目的であるはずの『奥さんとの仲直り』が完全に抜け落ちていたのです。

仲直りのケーキなら、別に有名店でなくても良かったはずです。
何ならぶっちゃけ、ケーキじゃなくても良かったわけです。

目標を達成する方法はたくさんあるし、何なら目的を達成するためなら、時に目標を変えたっていい。
目的を履き違えたために方向性を誤り、望むような結果にならなかったのです。

では逆に、望むような結果を出すためにはどうすればいいか？
君塚さんが教えてくれました。

築舘、そういう話、めっちゃ好きなんです。
きっと君塚さんも築舘の性格を見抜いて呼び出したんだと思います。

そしてここからの取り組みが、4年生時のチームマネジメントに大きく生かされた部分であり、しかし同時に、この年予選落ちした原因の一つでもあったのです。

その大きな問題が起きるのは、まだもう少し先の話です。

それでは、とりあえず今日はここまでです👋

あっ、そういえばトップ画像の5つの違い、分かりましたか？
ぜひコメント欄に答えを書いてみてください。

ちなみにプレゼント用の松ぼっくりは、数に限りがあるので予めご了承くださいませ。

今日もつきだて家に遊びに来てくださり、ありがとうございました。

記事担当：陽介