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【#67】家族の未来の一端を担うパパの目線で、日本の未来の一端を担う岸田総理の気持ちを考えてみた話。

こんにちは、陽介です。

最近、巷では防衛費への多額の予算投下が物議を醸しています。
政治や財政の知識は乏しい築舘ですが、自分たちの生活が楽になるわけじゃないことくらいは分かります。

ただ、理解してもいないのに表面上だけの浅はかな判断でブーブーいうのはちょっと違う気がしますし、また結局払わなきゃいけないのなら自分のなかで納得する形で消化したいと思い、色々と考えを巡らせることが増えている昨今です。

決して岸田政権に賛同しているわけではなく、かといって鼻から批判するつもりもなく。

ただ不満があったとて、ブーブー言っても相手が強大すぎて自分の声が枯れるだけだから、結局は国が決めたことを早く腹落ちさせ、その中で自分ができる事に注力した方がQOL高まるよなぁと思っている築舘であります。

そこで、国家予算は規模が大きすぎてよく分からないから、一番身近な家計に置き換えて考えてみたらいいんじゃないかと。

規模は違えど一集団におけるお金の使い道という点では共通するところもあると思うので、日本の未来一端を担う岸田総理と~~、家族の未来の一端を担うパパの立場を~~、フュージョンッ!!

財政×家計

まずはブーブー言われている防衛費の前に、国家予算の全体像と内訳について見てみましょう。

《国税庁》日本の歳出額(令和4年当初予算)

ほほーう(イマイチよく分かってない)。

国家予算と家計をフュージョンしようとしたのはいいけれど、意外と重ねづらくて苦笑い(笑)

まず黄色の社会保障費は…家賃と食費って感じかしら。
ちょっと違う気もするけど、支出の中で一番大きい項目どうしだからまぁいっか。

次のオレンジっぽい公共事業は…水道・光熱費にしよう!

ピンクっぽい文教及び化学振興費…これは一番分かりやすい!
養育費・教育費とか書籍購入とか、自分たちの成長のために使うお金。

緑を飛ばして茶色の経済協力費は…接待交際費ってところでしょうか?

んで、問題は防衛関係費です。

普段、防衛なんて、してねぇよ…

どこからともなくミサイルが飛んでくるわけでもなく、軍事部隊が突撃してくるわけでもないので、なかなか今の日常とは結び付けづらい費用です。

ただ、身の回りの治安という面で考えたらちょっと見えてきます。

身の回りの治安が悪くて怖かったり、民度のギャップで生活しづらい様な感じ。

そうなった時にどうするかといったら…僕なら引っ越します。
環境を変えることで、自分たちの平和で豊かな生活を求め、守っていく。

じゃあ国はというと…周りの国がドンパチドンパチやっているからと言って、国ごとどこか別の場所に引っ越せるわけではありません。

だから内側から防御を固めるべく、防衛費を費やすしかないわけです。

これに関しては相場が全くわからないので何とも言えませんが、万が一何かあってからでは遅いから、こんなご時世で防衛費にお金がかかってくるのは至極当然のことだといえるでしょう。

家の周りで暴走族やヤンキーたちがうろつき始めたら、父親としては引っ越し代や敷金礼金をかけてでも、早いうちに治安の良いところへ引っ越すことで家族を守るのが当然です。

もう少し説明が欲しいところではありますが、岸田さんも一家の父親のごとく、国を守ろうとしてくれての判断である…はず。

ストン。

そう考えたら、防衛費関連が腹に落ちる音が聞こえました。

「国民自らの責任として重みを負うべき」の真意

次に岸田さんの物議を呼んだコメントの中にもあった、その費用を「国民自らの責任として重みを負うべき」として、増税という形でリアルタイムで防衛費に充てていくことに関して。

これに関しても、個人的には割と妥当なんじゃないかと思ったりします。
(妥当なんじゃないかと思いたい。)

もし増税じゃないなら方法は2つ。予算配分の再調整か、国債の発行です。

予算配分の再調整。
これが今一番反発があるところですが、実際に余分に出し過ぎている費用を見直し、防衛費にあてるということ。
ただ実際に調整されたのは(良いか悪いかは別にして)東日本大震災の復興予算のみ。
当然まかなえるはずがありません。

じゃあ国債を発行するのはどうか。

ちょっとまた経済学部生っぽくウンチクをするならば、国の借金というイメージが強い国債ですが、お金がないから借金をしているのではなく、支払いの延長による税負担の時間的分散が目的で発行されることが多いのです。

というのも、例えば50年間使える道路を作るとしたとき、将来もずーっと使い続けるものなのに、今リアルタイムで働いている人たちから集めた税金だけで費用を賄うのは不公平なわけです。

だから、国債という形で借金をして返済を時間的に分散させる。
そうすることでその時働いている世代だけでなく、将来の世代にも費用を負担してもらう仕組みができるのです。
これを建設国債と呼びます(教科書かてw)。

実際にさっきの円グラフをもう一度見てみましょう。

日本の一般会計歳出額

灰色の国債費、これが過去に発行した国債(借金)のうち、今の世代の負担分なわけです。
このようにして国債の一部を、今の世代から集めた税金のなかから返済に充てているのです。

が、実際は返済が追い付いていないどころか、どんどん膨れ上がっている状況です。

《財務省》普通国債残高の累増

 

…ってことを踏まえたうえで、防衛費を国債を発行して賄うとどうなるか。
当然、未来の世代も負担することになります。

そして防衛費は、さっきの50年間使える道路のように『一度作ったらもうしばらくは大丈夫~!』みたいなタイプの歳出ではありません。

一時的に防衛力を強化するためだったり、平和な未来が見えている状況ならいいのですが、何となく、その時その時でかかり続けるサブスク的な費用な気がしています。

未来には未来にかかる費用があるのに、各世代が国債で後回しにし続けたら財政が崩壊するのは簡単に想像がつきます。

だから本当に防衛費の増額が必要なのであれば、増税をしてでも今の世代で負担を負い切る必要があると築舘は考えます。

日本の未来の世代=家族でいう自分の子供だとしたら、子供に自分の借金の返済を肩代わりさせるのは嫌でしょう…

本章の冒頭に戻って、岸田さんの「国民自らの責任として重みを負うべき」という言葉が、今なら少ー-しだけ理解できるのではないでしょうか?

誰も悪くないんじゃない?

詳しい内容は忘れてしまいましたが、こんな話を聞いたことがあります。

アリの話

同じ箱に、2種類のアリを入れました。
平穏な時は何もなく、ただワチャワチャしているだけ。

しかし、箱をガサガサと揺らしたらどうでしょう。
揺れの原因が、別のアリたちの仕業だと勘違い。

途端にお互いがお互いを攻撃し、争いが始まりましたとさ。

アリに限った話じゃなく、人間だって有事になると敵じゃない人を敵に仕立てて、あの人がいけない、この人がいけないって敵を作りたがる。

実際にそういう場合もあるかもしれないし、声を上げることも大事。
あと岸田さんのイメージが悪く、何をするにも多くの国民の鼻につく状態になってしまっているような気もします。

それぞれの考えがあると思います。

ただ、ブーブー言ったって腹が満たされる訳じゃないから、なるようになった環境でより賢明な道を探ることに集中することが、今の自分にとってベストな選択だと思っています。

あーあ。
防衛費なんて、世界が平和だったら一切必要ないお金なのになぁと夢物語に思いを馳せながら、一家の総理大臣としてキャッキャッと笑う虹介の笑顔・家族の平穏は俺が守ると固く誓うつっきーなのでした。

んあぁっ、違った!
我が家の総理大臣・支配人はわかばちゃんでした!訂正訂正(笑)

今日もつきだて家に遊びに来て下さり、ありがとうございました。

記事担当:陽介

 

陽介

View Comments

  • 戦後日本は国債を防衛費に充当することは控えてきました。国債発行による軍事費膨張が戦禍を招いた反省からです。今回5年間で43兆円の防衛費のうち1.6兆円を国債で賄おうとしていますが、戦後維持されてきた不文律を破る必要があるほど防衛費を増額しなければならないのか、議論の余地があります。また、増額の内訳を確認すると、日本の平和をもたらしてきた専守防衛を危うくする敵基地攻撃能力が含まれています。これは攻撃される前に敵の基地等を先制攻撃することですが、この能力を持つことで逆に周辺国を刺激し、軍拡競争になる可能性があります。防衛費は必要ですが、増税する価値のある中身なのかどうかも論点です。

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